Nakajima Lab

Department of Anatomy

Keio University School of Medicine

35 Shinanomachi, Shinjuku-ku, Tokyo

160-8582, Japan

Tel +81-3-5363-3743    Fax +81-3-5379-1977

© 2017 by Y.M.

1982年3月   栄光学園高等学校卒業
1988年3月   慶應義塾大学医学部卒業
1990年3月   慶應義塾大学病院内科研修修了
1994年3月   大阪大学大学院医学研究科博士課程修了。博士(医学)。
1994年4月   日本学術振興会特別研究員(PD)
1995年4月   理化学研究所ライフサイエンス筑波研究センター分子神経生物学研究室研究員
1996年2月   米国聖ジュード小児研究病院発生神経生物学部客員研究員(兼任)
1997年10月 理化学研究所脳科学総合研究センター研究員(兼任)
1998年9月   東京慈恵会医科大学DNA医学研究所分子神経生物学研究部門長・講師
1999年10月 科学技術振興事業団さきがけ研究21研究員(兼任)
2001年5月   東京慈恵会医科大学DNA医学研究所分子神経生物学研究部門長・助教授
2002年4月   慶應義塾大学医学部解剖学教室教授、東京慈恵会医科大学客員教授(現在に至る)

2015年10月 慶應義塾大学大学院医学研究科委員長補佐(現在に至る)

上記の他、千葉大学医学部非常勤講師、京都大学大学院医学研究科非常勤講師、京都府立医科大学客員講師、東京都立大学大学院理学研究科非常勤講師、千葉大学大学院理学研究科非常勤講師、福井大学医学部非常勤講師、東京大学大学院医学系研究科非常勤講師 、大阪市立大学大学院医学研究科非常勤講師、新潟大学大学院医歯学総合研究科非常勤講師、九州大学大学院医学研究院非常勤講師、名古屋大学医学部非常勤講師等を歴任。   


 所属学会
日本神経化学会 
  評議員: 2003年~現在
  理事: 2005年~2009年、2011年~2015年、2017年〜現在
  出版・広報 担当理事(出版・広報委員長):2007~2009年、2011年〜2013年
  庶務担当理事:2013年〜2015年
  利益相反委員会委員長:2015年〜2017年
  第61回大会 大会長:2018年

  シンポジウム企画委員会委員長:2019年〜現在
日本神経科学学会

  Altman Award in Developmental Neuroscience選考委員長:2018年〜現在
日本発生生物学会
日本解剖学会
  学術評議員:2002年~2012年

  代議員:2013年〜現在
  学術委員長:2009年~2011年
  常任幹事:2011年〜2013年

  理事:2013年〜2019年
  企画渉外担当常務理事:2013年〜2017年
  庶務担当常務理事:2017年〜2019年
  第18回関東支部懇話会 会長:2008年6月
  第103回関東支部学術集会 大会長:2015年11月
日本分子生物学会
Society for Neuroscience(北米神経科学会)
国際発生生物学会


 学術誌編集委員等 
“The Keio Journal of Medicine” Editorial Advisory Board (2002~)
“Developmental Brain Research” Editorial Board(2002~2005)
“Molecular and Cellular Biochemistry” Editorial Board(2004~2011)
“Frontiers in Neuroanatomy” Review Editor for Specialty Section Neurogenesis (2009~2014)

“Frontiers in Neuroscience” Review Editor for Specialty Section Neurogenesis (2009~2014)
“Frontiers in Neuroscience” Guest Associate Editor for Specialty Section Neurogenesis (2014~2018)

“Neuroscience Research (Elsevier)”Associate Editor (Cellular Neuroscience) (2014~)

“Experimental Neurobiology” Associate Editor (Development/Differentiation/Regeneration Neuroscience) (2018~)

“Frontiers in Neuroscience” Associate Editor for Specialty Section Neurogenesis (2018~)

 その他 
日本学術会議連携会員(形態・細胞生物医科学分科会幹事)等

 

 主な学内役職 
2003年10月〜2007年 9月    医学部学習指導副主任(信濃町)
2003年10月〜2004年 6月    医学インフォメーションテクノロジーセンター所長
2004年  7月〜2005年 9月    信濃町インフォメーションテクノロジーセンター所長
2007年10月〜2015年 9月    医学部学習指導主任
2007年10月〜2015年 9月    大学国際センター学習指導主任
2015年10月〜2017年 9月    大学院医学研究科博士課程奨学委員長
2015年10月〜2019年 9月    大学院医学研究科委員長補佐
2017年10月〜2019年 9月    大学院医学研究科修士課程奨学委員長
2018年  4月〜現在                医学部教授会教育委員長


 受賞歴 
2000年 日本神経化学会 第1回最優秀奨励賞
2001年 東京慈恵会医科大学やよい会 第5回上田英雄賞
2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2012年、 2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年 

      慶應義塾大学医学部ベスト・ティーチャー賞
2013年 井上科学振興財団 第29回井上学術賞


 comment 
「研究者になろうと具体的に決意したのはいつ頃ですか? なぜ、臨床医ではなく研究者の道を選ばれたのですか?」
臨 床に完全に浸っていた期間は二年間で、その後も5年ほどは臨床(外来と当直)もコンスタントに週1-2回やっていました。臨床から完全に離れたのは、理研 の正職員(研究員)になったときです。学部学生時代から基礎志向でしたが、各論的な基礎研究にどっぷり浸かる前に、少し病理の勉強をしておきたかったこと と、全身の臓器の有機的な関連を臨床の現場で実感しながら勉強しておきたかった(学部での勉強はどうしても机上のものになりがちですし、そもそも学生時代 は試験対策の安直な勉強しかしなかった...)ことがあったので、まずは(2年で辞めて基礎に移りたいと宣言した上で)内科に入りました。内科では、通常 の外来・病棟・当直業務の他、個人的に特にお願いして救急部外来で実地の経験をさせていただいたり、外の三次救急の病院で勉強させていただいたりなど、文 字通り臨床漬けになって、研究からは完全に離れていました。毎日いろいろな患者さんとたわいのない話をするのも好きで、人生の先輩としていろいろ教えて頂 くことも多い生活を楽しんでいました。医師としての仕事にやり甲斐を感じ、臨床医を続けていくことも考えましたが、神経内科で担当させていただいた、とあ るALS(運動ニューロンが変性していく疾患)の患者さんとの出会いが、再び基礎研究に進む気持ちを思い出す転機になりました。
ALS では、多くの場合、筋力が低下して萎縮する前に、正常に見える筋にも線維束攣縮(ピクピクする)が見られます。ある日の深夜、自宅で寝ていたところ、病棟 からポケベルで呼ばれました。ナースセンターに電話したところ、そのALSの患者さんの胸の筋肉が先程ピクッとしたということで、心配で眠れないから私を 呼んで欲しいというナースコールがあったということでした。線維束攣縮があったとしても、実際に麻痺するまでは長い期間が通常はかかります。既に経過の長 いその患者さんも当然それはご存じなわけですが、「今晩に限っては、朝までに急激に麻痺になって呼吸ができなくなるかも知れない」という不安にかられてい らっしゃるというナースの話でした。早速病院に向かって、患者さんと会って話をしていたところ、患者さんは次第に落ち着かれ、安心してお休みになりまし た。
 この経験は、私にとって非常に大きなものでした。その患者さん にとって多少なりとも役には立ったかも知れないという満足感(医師としてのやり甲斐の一端であるかも知れません)とともに、こういう(表現は適当ではない かも知れませんが)「場当たり的な」ことを続けていくことは、本当にその患者さんが自分に求めていることなのだろうか、という気がしてきました。臨床の現 場は忙しく、多数の患者さんを受け持てば、日々の仕事に追われてなかなか本格的な研究ができないという現実を感じていました。もちろん、臨床医としては、 それが仕事であり、一生をかける価値のある、楽しく、やり甲斐のある仕事であると思いますし、上記の患者さんにとっては、担当医が深夜に出てきて話を聞い てくれたということは、大きなことであったかも知れません。ただ、日々の診療を行う医師はたくさんいる一方で、本格的な基礎研究に進む医学出身者は非常に 少ない現実とを考えたときに、例えばその患者さんの病気そのものの克服に向けた本格的な研究をする時間がとれない(かも知れない)状況に自分を置き続ける ことは、その患者さんが本当に自分に求めていることなのだろうか、自分の使命を果たしていると言えるのだろうか、と思うようになりました。
 その患者さんとの出会いは、好きだった臨床をやめて、やっぱり基礎研究に進もうと決意する上で、大きな意味を持つ出会いだったと思います。今でもその患者さんのお顔を思い出すことがありますが、今頃どこでどうしておられるでしょうか。

(白楽ロックビル著「科学研究者になるための不肖・ハクラク進路ナビ」より〈インタビュー〉)